(読書記録)「あかんべぇ」

 
あかんべえ〈上〉 」「あかんべえ〈下〉」(宮部みゆき/新潮文庫)

お姑さんから借りてきた本第2弾。てか、これ、前もお姑さんに借りて読んだ気がしなくもないけど、いい感じに忘れているので普通に楽しみました。

主人公は料理屋「ふね屋」の一人娘のおりん。
病床から生還した彼女は、亡者が見えるようになる。
「ふね屋」はいわくつきの場所で、そこには何人かの亡者がいた。
場所の因縁。人の因縁。

上巻の途中まではホラーがかった純分風なのに、急にラノベテイストになるから少しだけ違和感があります。
登場人物に迎えられた亡者という存在が、物語に作り物ぽさというか、軽さを与えているからかな。

ラストシーンがやや急展開。
もう少し、お化け各個人のエピソードがほしい気がする。