2012-01-01から1年間の記事一覧

(読書記録)「海嶺」

「海嶺〈上〉」「海嶺〈中〉」「海嶺〈下〉」(三浦綾子/角川文庫) 天保三年(1982年)、尾張の国小野浦(愛知県の知多半島)から十四名の乗組員を乗せて出航した千石船宝順丸。 出航後間もなくの遠州灘で、激しい嵐に遭遇する。 船底に浸水する水をかき捨て、帆…

(読書記録)「bad kids」

「BAD KIDS」(村山由佳/集英社文庫) 村山さん二冊目。 「天使の卵 エンジェルス・エッグ」よりはこちらの方がおすすめ。年上の写真家との恋に悩む女子高生都と、同性のチームメイトである幼馴染に抱く隆。 ふとしたきっかけでお互いの秘密を知りあった二人の…

(読書記録)「天使の卵」

「天使の卵 エンジェルス・エッグ」(村山由佳/集英社文庫) 進路に悩む予備校生、一本槍歩太(いっぽんやりあゆた)、精神科医、五堂春妃。春妃の妹で歩太のガールフレンド、齋藤夏姫。 悩んだ挙句、進路を決めかねて浪人が決定した春の日、満員電車の中で出会…

(刺繍)トルコの本から

トルコで買ってきた図案集より。 買ってきた図案集がたまたまそうだったのかもしれないけど、花、蝶々、鳥あたりが人気ありそう。あとは皿とかベビーカーとかの道具系。 ポーチなどにワンポイントで刺すよりは、サンプラーとかクッションとかの大物系で、幾…

(映画記録)「ハンニバル」

「ハンニバル」 「羊たちの沈黙」シリーズ2作目。前作の「羊たちの沈黙」から10年後。 10年前、全米を震撼させたバッファロー・ビル事件の解決直後、脱走し姿を消したハンニバル・レクター博士。 当時新人としてレクター博士に関わり、バッファロー・ビル事…

怖い…!

久々に工場に行ったら怖いのあった…!折り紙や切り絵などを得意とするFさん(30代後半・独身男性・婚活中)の作品。 国際的ハッカー集団のシンボルマークらしい。 個人的には、おばあちゃんちの仏間にある般若の面と同じ扱いですよ。時々貰って家にいくつか…

(読書記録)「谷崎潤一郎犯罪小説集」

「谷崎潤一郎犯罪小説集」(谷崎潤一郎/集英社文庫) 妄想の末の殺人、計画殺人、癖としての窃盗…犯罪に手を染める人々を描いた短編集。 谷崎作品初読なんですが、登場人物が変態ばっかりで、谷崎潤一郎という方は変態だったのかなぁと思いました。『私』 寮内…

(読書記録)「白蝶花」

「白蝶花」 (宮木あや子/新潮文庫) 宮木さん作品の中では「花宵道中」、読後感では「雨の塔」に近い。 時は大正から昭和、今とは異なる身分制度、社会常識の中で生きる女性たちの恋愛連作集。出征、戦死、あるいは癌…。 さまざまな理由によって、見事に男性…

(読書記録)「食の世界地図」

「食の世界地図」(21世紀研究会/文春新書) 食に関する雑学本。 タイトルは「世界地図」となっているけど、どちらかというと言葉のルーツ、起源に重きを置いて、その言葉がその食品を指すようになった由来などを記述している。 細かく見開き1ページごとくらい…

(読書記録)「メガロマニア」

「メガロマニア」(恩田陸/角川文庫) だいぶ間が空きました。お久しぶりです。 NHKスペシャルのため、マヤ、アステカ、インカ…。かつて南米を中心に栄えた文明を追ってメキシコ、グアテマラ、ペルーを旅した17日間の記録。紀行エッセイ。 恩田さんて女性だっ…

(漫画記録)「幻覚ピカソ」

「幻覚ピカソ 1」「幻覚ピカソ 2」「幻覚ピカソ 3」(古屋兎丸/ジャンプコミックス) 夫の友人おすすめ。 サイコさんがサイコさんでやっぱりサイコさんだった話。飛行機事故によって、ただ友人を失ったピカソことヒカリ。 同時に死ぬはずだった自分を救ってく…

(読書記録)「雨の塔」

「雨の塔」(宮木あや子/集英社文庫) ブーム中なので連続で宮木さん作品だけど、本作は秀逸。情報と自由以外は何でも手に入る、隔離された岬の大学。 資産家の娘だけが集う特別な女子大を舞台に、それぞれの事情を抱えながら、塔の様な寮に集う4人の少女たち…

(読書記録)「学園大奥」

「学園大奥」(宮木あや子/実業之日本社文庫) 猛勉強の末、入学した憧れの「丸の内学園」。 女子高だと信じていたその学校は、いつの間にか共学化していた! 生徒会組織、通称「大奥」。女の園にわずか2人の美少年。内部生の選民思想。コメディタッチの少女小…

(読書記録)「ハイスクール歌劇団 男組」

「ハイスクール歌劇団 男組」(米原弘樹/幻冬舎文庫) とある男子校で文化祭に向けて結成された「青葉台歌劇団男組」。 受験生まっただ中、男ばかりの宝塚上演を目指して練習に励む青春小説。辻かわいいよ辻。ある意味萌え小説なんだろうか。 みんな若者で高校…

(読書記録)「セレモニー黒真珠」

「文庫 セレモニー黒真珠」(宮木あや子/MF文庫ダ・ヴィンチ) 「花宵道中」に続き、宮木さん二冊目。 葬儀屋「セレモニー黒真珠」の社員3名を主軸に、人の死後、葬儀を通じて垣間見る人間関係を描いた連作集。文句なしに面白かった。 登場人物たちは各自重い…

(読書記録)「たぶらかし」

「たぶらかし」(安田 依央/集英社文庫) 主人公は冬堂マキ、もうすぐ40歳。嫌な仕事、嫌なイベント。そんな時誰もが一度は妄想しそうな「誰か代わりになってくれたら…」。 そんな気持ちをかなえる会社、「ORコーポレーション」に所属する役者だ。日常生活に潜…

(読書記録)「唐傘小風の幽霊事件帖 」シリーズ三冊

「唐傘小風の幽霊事件帖」「恋閻魔―唐傘小風の幽霊事件帖 」「妖怪泥棒 唐傘小風の幽霊事件帖 」(高橋 由太/幻冬舎時代小説文庫) 江戸の町を舞台に、貧乏寺子屋の師匠・伸吉と美少女幽霊の小風、それに寺子屋に通う人じゃない者たちを軸に進むどたばた劇。と…

(漫画記録)「スティール・ボール・ラン」

「STEEL BALL RUN ―ジョジョの奇妙な冒険Part7」(荒木飛呂彦/ジャンプコミックス) 夫の実家から借りてきた。 「こんなの読んでる場合じゃない!」っていって1週間は我慢したけど結局読んでしまった。 中だるみはあるものの、24冊を一気に読ませるのはさすが…

二次会景品

結婚式まであっという間に1か月切った。 とりあえず二次会に関しては、幹事さんにフルお任せ状態なんですが、一部景品だけこちらで準備することに。「ナショナル ジオグラフィック 世界のどこでも生き残る 完全サバイバル術 自分を守る・家族を守る」(ナショ…

(読書記録)「グリーン・レクイエム」

「グリーン・レクイエム」(新井素子/講談社文庫) 新井素子さん二冊目。三作の短編集。 まずは表題作の「グリーン・レクイエム」。 かつていた著名な植物学者。 かつて破たんのきっかけとなった弟子である研究者。 かつて少女に遭った学生の青年。少女が悲劇…

(読書記録)「呪われた町」

「呪われた町 (上)」「呪われた町 (下) 」(スティーブン・キング/集英社文庫) アメリカの田舎町「セイラムズ・ロット」に立ち寄った小説家の青年。 地元では有名なお化け屋敷「マーステン館」への奇妙な転入者。 やがて連続する死者、消える死体、徘徊する亡…

(漫画記録)「もっけ」

「もっけ(勿怪)」(熊倉隆敏/アフタヌーンKC) 会社の人から借りた。 いわゆる視える姉・静流と、憑かれる妹・瑞生の姉妹が、田舎町で遭う怪異とそのかかわり描く。レビューでは妖怪との共存がテーマと書かれている場合が多いけど、見える/憑かれる二人が、己…

(読書記録)「鬼談百景」

「鬼談百景 」(小野不由美/幽BOOKS) 先日紹介した「残穢」と同時発売の、怪談集。 百の怖い物語を集めた、いわゆる耳袋的な一冊。 小野不由美さんの淡々とした語り口のせいか、不思議と怖くない。 非常に淡々とした感じがむしろ物足りなく感じる人もいると思…

(読書記録)「残穢」

「残穢」(小野不由美/新潮社) 追ううちにたどり着くドキュメンタリータッチの一冊。 リング系のホラー。

(映画記録)「羊たちの沈黙」

「羊たちの沈黙 (特別編)」(20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン) ずっと見てみたかった一作。先日、義母さんから借りてきた。一般的にはサイコ・スリラーの金字塔であるようなのだけど、サスペンス、ミステリー、さらにはホラー的な一…

(読書記録)「へんな古代生物」

「へんな古代生物」(北園大園/彩図社) コンビニ購入。現実に身近な芸能人や有名なものに例えてあって、個人的には結構楽しめた。 文章自体はコラムやネットブログのノリで、まぁ、好き嫌いはわかれるかな。サイズ比較の具体例系のネタは良かった。 ジャイア…

(読書記録)「海の生き物」

「海の生き物」(今泉忠明(監修)/学研の図鑑)コンビニで購入。580円という安価ながら、フルカラーでいい本だなーと思っていたら学研なのね。魚類鳥類哺乳類と、各種の海の生き物が1ページもしくは見開き2ページで紹介されています。 基本的にメジャーどころば…

(読書記録)「言壺」

「言壺」(神林長平/ハヤカワ文庫JA) 文章入力支援システム「ワーカム」。ワーカムは文章を文法的に正しい文章にするだけではなく、文章の意味的な矛盾を修正し、さらには執筆者への質問から執筆者が書きたいことを書かせてくれる。 ワーカムを使用したコミュ…

(読書記録)「絵のない絵本」

「絵のない絵本」(アンデルセン/郁文堂) むかーし実家に大判のハードカバーであった本。 この前実家に行ったら、ドイツ語訳付き新書サイズがあったので回収してきました。「マッチ売りの少女」、「人魚姫」、「雪の女王」等々、童話で有名なアンデルセンです…

(読書記録)「モモちゃんとあかねちゃんシリーズ」

だいぶ前に中央図書館に行って借りてきました。 松谷みよ子さんの「モモちゃんとアカネちゃんの本」シリーズ、全6巻。 児童書で、私自身幼少期に読み聞かせをしてもらった作品。1巻の冒頭をそらで言えるぐらいに、お気に入りだったものです。 いずれは購入…