2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

(読書記録)「おしまいの日」

「おしまいの日」>(新井素子/中公文庫) ずっと読んでみたかった新井さんの本。 多忙な夫忠春と、依存心の強い妻三津子。結婚七年目。夫は一流企業の出世頭。都内に一戸建ての借家を借りて、夫婦仲はよく幸せなはずな家庭。 三津子の体調の変化をきっかけとし…

起立性低血圧

起立性低血圧のシーズン到来でございます。 昨年は自転車通勤だったので、立ちくらみが起きるのは朝礼中。影響は朝礼離脱くらいで済んでいたのですが。 仕事の変わった今年は、電車通勤。立っていられないのはもちろん、途中下車したくなるくらいの吐き気と…

(読書記録)「おやすみ、こわい夢を見ないように」

「おやすみ、こわい夢を見ないように」(角田光代/新潮文庫) 「予定日はジミー・ペイジ」が面白かったので、角田さん二冊目。全く関係ない女たちの悪意が露呈していく。サスペンス的な7編の短編集。根拠のある、根拠のない、明確な、唐突な。 あれだけ悪意を…

(読書記録)「The Indifference Engine」

「The Indifference Engine」(伊藤計劃/ハヤカワ文庫JA) 伊藤計劃の短編集。 表題作の「The Indifference Engine」は「虐殺器官」のスピンオフで、グロ描写有のSF。「セカイ、蛮族、ぼく。」とか秀逸すぎる。記号としてのキャラクタライズ。 もともとは同人…

ジム通い

トルコ旅行への体力づくりと、ダイエットかねて会社近くのジムに入会してみた。ボディバンプ超楽しい。 なんか軽度のダンベル運動エクササイズ。ビリーさんにおけるあの掛け声の重要性を理解したよ。

(読書記録)「まほろ駅前多田便利軒」

「まほろ駅前多田便利軒」(三浦しをん/文春文庫) 第135回(平成18年度上半期)の直木賞受賞作品。 東京のはずれに位置する「まほろ市」。その駅前にある便利屋「多田便利軒」の主人多田と、転がり込んできた多田の高校時代の同級生、行天。 二人を中心にした…

(読書記録_番外)「いまこそ知りたい、イスラム」

「いまこそ知りたい、イスラム」(Pen+別冊/2012/5/17号) 10月末くらいに、トルコ旅行を予定しているため、トルコ・イスラムブーム中の私。美しいモスク、幾何学的な配列、優麗なアーチ。眺めて楽しく、相当お気に入りの雑誌。 正直、内容はちゃんと読んでい…

(読書記録)「予定日はジミー・ペイジ」

「予定日はジミー・ペイジ」(角田光代/新潮文庫) 流れ星、直感、そして始まる妊娠生活。新米妊婦のマキの戸惑いが日記形式で語られる。 現実感なく、体内で育っていく何か。妊娠初期の妙な衝動。不安感を体現するような夢。 己以外のテンションと、自分のテ…

(読書記録)「家守綺譚」

「家守綺譚」(梨木 香歩/新潮文庫) 分筆家の私、綿貫征四郎と、庭付きの日本家屋を舞台にした随筆風の小説。私に懸想するサルスベリ。ボートで掛け軸から現れる亡友。犬のゴロー。小鬼に人魚、四季折々に出没する数多が自然の一部として当たり前に存在する世…

(読書記録)「鬼やらい」「花守鬼」

前作「一鬼夜行」の続編。二作目、三作目。まずは「鬼やらい」から。 「鬼やらい〈上〉」「鬼やらい〈下〉」 (小松エメル/ポプラ文庫ピュアフル) 前作から半年後、相変わらずの閻魔顔の喜蔵、妹の深雪にへたれ幼馴染の彦次。彼らのもとに猫又妖怪の小春が再…