(読書記録)「獣の戯れ」

獣の戯れ」(三島由紀夫/新潮文庫)

久々に三島作品が読みたくなって一冊購入。高校生の頃によく読みました。

奔放な性生活をおくる夫と嫉妬心を決して露わにはしない妻。夫の部下であり妻の愛人である主人公。
不倫の現場、傷害による障害。

廃人となった夫。草門となった妻。出役した愛人。
罪悪感をベースに、絶妙なバランスの中で送られる三人の共同生活。
そして至る殺人。

三島文学は油断すると細かくゲイゲイしい表現がある。

耽美的で、文学的で、どことなくチープ。
「宴の後」で、有名になってしまった作家だけど、文庫本は安価だし、一冊くらい読んでもいいと思う。

古いけど、映像化もされていて、こちらも気になってる。
獣の戯れ」(DVD/角川映画)