(読書記録)「鬼談百景」

鬼談百景 」(小野不由美/幽BOOKS)

先日紹介した「残穢」と同時発売の、怪談集。
百の怖い物語を集めた、いわゆる耳袋的な一冊。
小野不由美さんの淡々とした語り口のせいか、不思議と怖くない。
非常に淡々とした感じがむしろ物足りなく感じる人もいると思う。

百物語としては、前口上もなく正直いまいち。
しかし、「残穢」セットで、しかも本作のほうを先に読むのがおすすめ。(私は逆に読んでしまったけど。)
どちらも非常に淡々としているのに、二冊合わせるとぞっとするような怖さを味わえる。そんな二冊。