(読書記録)「メガロマニア」

メガロマニア」(恩田陸/角川文庫)

だいぶ間が空きました。お久しぶりです。
NHKスペシャルのため、マヤ、アステカ、インカ…。かつて南米を中心に栄えた文明を追ってメキシコ、グアテマラ、ペルーを旅した17日間の記録。紀行エッセイ。
恩田さんて女性だったんだね。とりあえず、本人はそれほど面白い人ではなさそうだなーという印象。
ただ、間違いなく職業作家だし、作家としての職業病みたいな部分が垣間見れてそれは興味深かった。

遺跡、という観光地を回ったツアー記録に近い感じがしてしまった。
ツアーではなく現地ガイドも付くような旅行の紀行文なんだから、私は、もっと今そこに生きる人々の様子とか食生活とか、生活感のようなものを期待してしまう。
紀行文と歴史的背景の説明と、小説部分と…。
内容的には盛りだくさんなんだが、どれも中途半端。

インカのミイラと一緒に暮らす話とかすごく興味深かった。現在、参考書籍を探し中。

本書を読んでいてよさそうだなーと感じたのはグアテマラ
こうゆう本の常として、筆者が好感を持った国に、読者も好感をもってしまう。
自分の好感を持った国を、読者に好感を持たせるように書いたという点ではさすがに職業作家か。

トルコから帰ってきて以来、海外行きたい気持ちが高まってます。
南米行きたくなった。ペルーはトルコ旅行の時の添乗員さんもおすすめらしいし。