(映画記録)「ハンニバル」

ハンニバル

羊たちの沈黙」シリーズ2作目。

前作の「羊たちの沈黙」から10年後。
10年前、全米を震撼させたバッファロー・ビル事件の解決直後、脱走し姿を消したハンニバル・レクター博士。
当時新人としてレクター博士に関わり、バッファロー・ビル事件を解決に導いたクラリスはFBIのベテラン捜査官となっていた。

麻薬王ドラムゴ逮捕作戦での失敗。5人の射殺とそして仲間の殉職。
マスメディアから批判を受け、窮地に追い込まれるクラリス
クラリスに目を付けた、レクターに執着を持つ大富豪メイスン。
さまざまな人物の思惑が絡み合ってなされる、クラリスのレクター捜査への復帰。
そしてレクターからの手紙…。

捜査官、猟奇殺人者、人格異常者、追うものと追われるもの。信仰に似たサイコサスペンス。

以下グロ&ネタバレ注意。

ぐろいよー。ぐろいよー。

レクターはクラリスを「気に入っている」というのが正しい気がする。

最後の人肉食、己の脳のステーキを食べるシーン。
レクターとクラリスの最初で最後の晩餐的なシーンなのに、クラリスは席につかないんだよね。
レクターがクラリスを気に入っているなら、クラリスもレクターに対して敬意/好意を抱いている。

そうゆう観点では、クラリスがきちんと席に着くこと、食すことは、あってしかるべきだと思うのだけど…、と思いながらネットをあさっていたら、原作にはそうゆうシーンがあるのね。

クラリスはレクターとともに脳を食べたりしない。その代わりに映画版レクターは、その脳ステーキを飛行機で乗り合わせた子供に分け与える、という暗示的な終わり方をする。

羊たちの沈黙」の続編としてはこれはこれで正しい気がする。