【読書166】きちんと!伝わる! 文章の書き方 身につく便利帖

きちんと!伝わる! 文章の書き方 身につく便利帖」(澤野弘/学研パブリッシング/ひたちなか市立図書館書蔵)

ごくごく基本的な文章の書き方の本。
文語体と口語体、「てにをは」の使い方、就職後を使うことのポイントなど、どちらかというと「もう知っているよ!」という内容が9割だった。
内容は簡単な国語の教科書のようであったが、わざわざ一冊の本が出ていることを考えると、本書に書かれていることすら出来ていない例が多いのだろうなぁ。

●慣用句は使った方がいいけれど、古すぎる慣用句や言い回しは控えた方がいい。
たしかに、いきなり「カモシカのような足」や「けんもほろろに」と言われたら、意味は分かるけどちょっと古くさい感じがするかもしれない。

●漢字とひらがなのバランスは3:7を意識する。カタカナ語は多用しない。
3:7という具体的な数はなかなか面白い。
はたしてこの文章の配分はどうなっているのだろうか?

果たして良い文章とは何だろうか。
心に残ること?きちんと伝わること?
教科書レベルをおさえた後に大切なのは、古すぎず軽すぎず硬すぎず、なバランス感覚なのだろう。
むしろそのバランスを教えてほしい。

私にはビジネス文書を書くときに使ってはいけない「比喩表現」の例として挙げられている

天高く登る竜のように、業績が上がっています。(189ページ)
なんて、すごくインパクトがあって、いい表現のように思えるのだけど。

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