(読書記録)「たぶらかし」

たぶらかし」(安田 依央/集英社文庫)

主人公は冬堂マキ、もうすぐ40歳。

嫌な仕事、嫌なイベント。そんな時誰もが一度は妄想しそうな「誰か代わりになってくれたら…」。
そんな気持ちをかなえる会社、「ORコーポレーション」に所属する役者だ。

日常生活に潜む女優業。
こなす役どころは死体にはじまり、花嫁、母親。
契約期間も単発の一次契約から長期契約、はては、人生をかけた永年契約まで。

なかなか面白かったけど、とりあえずモンゾウいないほうが面白い気がする。
モンゾウがいるから起承転結があって、小説として成立しているんだけど、マキが役者としてかかわる他人の日常を描く短編が読みたい。

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