(読書記録)「セレモニー黒真珠」

文庫 セレモニー黒真珠」(宮木あや子/MF文庫ダ・ヴィンチ)

花宵道中」に続き、宮木さん二冊目。
葬儀屋「セレモニー黒真珠」の社員3名を主軸に、人の死後、葬儀を通じて垣間見る人間関係を描いた連作集。

文句なしに面白かった。
登場人物たちは各自重いものを抱えてていて、しかも舞台となるのが人の死後、葬儀の前後。暗く暗くなりそうな設定にもかかわらず、軽いタッチで暗さは感じない。

文章も描きすぎ感がなく物足りなさもなく…。
絶妙なバランスで、さらっとした読後感である。

お気に入りは「主なき葬儀」「セレモニー黒真珠」あたりかな。
妹尾が好きです。妹尾かわいい。