【読書054】「江戸の躾と子育て」
江戸時代の子育てに関わる慣習やしきたり、子供の風俗について述べた一冊。
「躾と子育て」というよりは「教育と遊び」と言ったほうがしっくりくるかも。
江戸時代、すでに「子育ては胎教からはじまる」と説いた人は多い。(16ページ)この時代からすでに胎教という概念があり、それを推し進める人がいたとは驚きだ。
「蝶花嬉遊図」や「銀の森のパット」を読んだ時に感じた懐古主義やオーガニック主義。
現代に根付いている生活上の信仰的なものの歴史は、案外古く根は深い。
ちなみに胎教、調べたらその始まりは中国の周王朝の頃にさかのぼるらしい。
現代では、胎児の耳が発達・発育してくる妊娠5ヶ月ころから始めるのがいいのだとか。胎児期間中の記憶も保持されているようだとか。
そうは言われてもクラシックを聞く気にはならない。