【読書073】「ロシアは今日も荒れ模様」

ロシアは今日も荒れ模様」(米原万里/講談社文庫)

ロシア語同時通訳者だった米原万里さんによるロシアと酒と政治家と、といった感じのエッセイだ。

本書で主に描かれているのはエツィン、ゴルバチョフの時代、1980年代後半から1990年代だろうか。
ペレストロイカからソ連崩壊、混乱期にある旧ソ連・ロシアの様子がうかがえる。
1980年代初頭の生まれである私にとって、近代史としては知っていても、ニュースが記憶に残っている年代ではない。
高校では世界史は選択しておらず、必然的に義務教育レベルの世界史の知識しかもっていな私では楽しむには至らなかった。

そんなわけで小咄ばかりが印象に残ってしまった。

いわく、ロシアのトイレは空前絶後なレベルで汚い。
いわく、ウォトカは万能薬。
いわく、ロシア人はみんな兼業農家。日本人の労働時間の長さにドン引き。

もう少し勉強しなおしてから再読したら、楽しそうであるだけに、楽しめなかった自分がちょっと残念である。

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