【読書183】ゴーストハント4 死霊遊戯

ゴーストハント4 死霊遊戯」(小野不由美/メディアファクトリー/ひたちなか市立図書館書蔵)

前巻に引き続き学校が舞台となる本作。
科学的解決、本格ミステリー調の古い怨霊、超能力ときて本作のテーマは呪いだ。
2巻目に続いて、正統派のゴーストバスターものだ。

緑陵高校で集団ヒステリー?新聞沙汰になる程、実害のある自体に、SSRに調査依頼が舞い込んだ。
調査のために訪れた高校は、過度な締め付け教育に校内で流行する特殊なこっくりさん、「ヲリキリさま」と、非常に険のある雰囲気につつまれていた。

発生する場所を移動し、その度に強力になっていく霊障に、調査は難航する。
そんな中、麻衣は共食いする霊の夢を見る。
共食いし、その度にレベルアップしていく霊。
そう、そこでは霊を使った蠱毒がなされようとしていたのだ。

シリーズとしては、麻衣が戦力となり、リンさんがかっこいい巻だ。
一方で、ぼーさんや綾子といったキャラクターたちの見せ場が少なく、なんだか賑やかしにしか見えなくなりつつある。

オーソドックスに想像がつくオチではあるが、ヲリキリさまの設定がなかなか凝っていて、好感がもてた。
どうやら私は本作にゴーストバスターものを期待して読んでいるようだ。