(読書記録)「歪笑小説」

歪笑小説」(東野圭吾/集英社文庫)

小説業界の裏側を描いた連作集。短編で12話。
メインとなるのは二人の若手作家。片や新進気鋭の職業作家、片や自称ハードボイルド作家。

作家と編集者、豪腕編集長と売れない作家。売れてないのに引退会見をしたがる作家。
それぞれの思惑がからみあって生まれるどたばた劇。
事実は小説より奇なり、といった感じの小説。

きれいにまとまっていてそこそこ面白かったけど、ものすごく、ではないし。シリーズで何作かあるみたいだけど、ほかのは特に読まなくてもいいかなー。さすがに上手ではあるんだけど。

推理小説が好きな方だったら、これは、あの人がモデルかしら?とかそういう楽しみがあります。
有栖川さんぽかったり綾辻さんぽかったりね。