(読書記録)「世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ」

世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ」(下川 裕治/新潮文庫)

軽い旅本ブーム。
先日紹介した「旅する胃袋」が好きなことをした結果が本になった本であるのに対して、本書は面白いことをしようとして面白いことをした本という印象。

時事問題、歴史的背景なども記載されており読み応えのある一冊ではあるのだが、個人的にはもっと旅部分、現地の人間や風土、習慣の部分に重きをおいてほしかった。

内容的にも途中日本への帰国が混じっていることや、結局最後はあきらめていることもあり、中途半端。
タイトルと違って世界最悪という感じではない。
前発の列車がテロにあったり、出入国の厳しさ、中国での切符争奪戦などなど、内容としては最悪であってしかるべきなんだけど。
そうであるならばもっといろいろ書くことがありそうなものなんだけどなぁ。

タイトルで期待していただけに、ちょっと期待外れな一冊。