絵本・児童書

【読書180】魔女の宅急便6 それぞれの旅立ち

「魔女の宅急便 〈その6〉それぞれの旅立ち」(角野栄子/福音館創作童話シリーズ) 魔女の宅急便5 魔法のとまり木より15年。 キキとトンボさんの間には双子の姉弟が生まれていた。本作はこの双子が主人公である。 姉のニニと弟のトト。二人は11歳。本当なら、…

【読書179】魔女の宅急便5

「魔女の宅急便〈その5〉魔法のとまり木」 (角野栄子/福音館創作童話シリーズ) トンボさんとの恋の行方、結婚式のヴェール、変わっていくジジ、そしてサヤオさん。 キキの物語はこれでおしまい。 長い長い思春期のトンネルを抜けて、最終話にふさわしい大円…

【読書174】魔女の宅急便4 キキの恋

「魔女の宅急便4 キキの恋」(角野栄子/福音館/ひたちなか市立図書館書蔵) カラッと爽やかな夏のシーンから始まる。 しかし、前巻ほどではないにせよ、うじうじは健在で、もう読むのをやめてしまおうかと一瞬思った。魔女とはいえ、キキは年若き乙女。恋もす…

【読書173】魔女の宅急便3 キキともうひとりの魔女

「魔女の宅急便3 キキともうひとりの魔女(角野栄子/福音館/ひたちなか市立図書館書蔵) 不幸になるための近道の一つ。 それは他人と自分を比べて、他人を羨むことなんじゃないだろうか。 それだけで人は誰でも簡単に不幸になれる。本作のキキはまさにそんな不…

【読書171】魔女の宅急便2 キキと新しい魔法

「魔女の宅急便 2 キキと新しい魔法」(角野栄子/角川文庫) 魔女を生業とする14歳の少女キキの成長物語。二冊目。「赤い靴」や「黒い手紙」は、清々しく結ばれているけれど、重いテーマを扱っている。 一巻の少し浮き足立った雰囲気は減って、新しい街で自分…

【絵本009】どうぶついろいろかくれんぼ

「どうぶついろいろかくれんぼ 」(/) (いしかわこうじ/ポプラ社)破られる心配の少ない、厚紙絵本である。 謎かけの書かれたカラーのページに、くり抜かれたページを重ねると動物が現れるという仕掛けになっている。擬音語や響きを楽しむ赤ちゃん絵本から一歩…

【絵本008】さわれる まなべる きょうりゅうたち

「さわれるまなべるきょうりゅうたち」(ニニー ・絵、松永りえ・訳/パイインターナショナル) 表紙の卵に始まり、色とりどりの恐竜、体皮、歯などが特殊な紙になっており、正に触れる絵本だ。「うろこみたいな かわでおおわれているんだよ」 の文章に思わず「…

【絵本007】だるまさんの

「だるまさんの」(かがくいひろし/ブロンズ新社) 「だるまさんが」に続くだるまさんシリーズの2冊目。「だるまさんが」ではだるまさんが様々な動作をしていたのに対して、本作ではだるまさんの様々な身体のパーツに焦点があたっている。 1作目おなじくテンポ…

【絵本006】まかせとけ(はたらくくるま)

「まかせとけ (はたらくくるま)」() (三浦太郎/偕成社)子どもの柔らかい頭は、妙なものを覚えることに発揮されたりする。 わたしは字が読めなくてもお気に入りの本を一字一句暗唱する子どもだったらしいし、列車の名前や虫の名前、変わったところでは洗剤の…

【絵本005】おつきさまこんばんわ

「おつきさまこんばんは―くつくつあるけのほん4」(林 明子/福音館) この絵本は、私の記憶にはない絵本である。実家には180cm本棚まるまる一台分の絵本があった。 定期購読していたこどものともに科学のとも、その他母が気に入った児童文学。 三人兄弟だった…

【絵本004】いないいないばぁ

「いないいないばあ」(松谷みよ子/童心社) 赤ちゃん用の絵本、と考えた時に真っ先に思い浮かんだのが本書だった。 でも、自分では買うまい、と思っていた。絶対、どこかで誰かから頂ける気がしたから…!w私自身、読み聞かされたし、夫の実家にもまだ残ってい…

【絵本003】だるまさんが

「だるまさんが 」(かがくいひろし/ブロンズ新社) 赤ちゃん向け。ページは厚紙ではなく、読み聞かせ用の一般的な絵本である。 赤いだるまさんがゆらゆらしながらの「だるまさんが」のいわゆる溜めのパートと、「にこっ」や「ぷっ」といった動作のパートが繰…

【絵本002】めっきらもっきらどぉんどん

「めっきらもっきら どおんどん」 「めっきら、もっきら、どおんどん」 妙に耳に残る響き。 音の響きだけは忘れない。意味のある言葉ではないのにもかかわらず、である。シンプルに言ってしまえば神隠しにあって戻ってくるお話である。 だけど、現実世界に戻…

【絵本001】しまっちゃうおじさんのこと

「しまっちゃうおじさんのこと」(いがらしみきお/竹書房) ピンクのヒョウ柄というアダルティーな外見。渋いのにテンション高い声。 「はーい!どんっどんしまっちゃうよーー!」 そんな台詞を合い言葉に、強烈なインパクトで通り過ぎていく、彼の名はしまっ…